無知の知ノート

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謎の巨石(推定500~700t)に会いに行ってきた☆生石神社「浮石」の不思議

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1年以上前から気になっていて  ようやく足を運ぶ日 

ガレージから車を出す時点からワクワクした 

  

自宅から 新名神高速道路~山陽自動車道 加古川北インターまで約40分 

(新名神高速道路でのナビは 空中を飛んでいたww)

 

インターを降りて 最初の信号を右折 

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ここから国道を10kmほど南下して 東西に走るバイパスを右折して少し走ったら左折 (自宅から1時間ちょっとで到着)

兵庫県高砂市阿弥陀町生石171 生石(おうしこ)神社 

 

 

夕方の帰り道では 山陽自動車道に入るとバックミラーに夕焼けが最高キレイで  

この日 往復約180kmのドライブだった 

 

 

生石(おうしこ)神社 

 

駐車場は 誰も居なくて ガラガラだった 

鳥居をくぐると すぐ右手に手水舎 

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ゆるやかな坂を上がると 左手に神社 

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中央奥に「浮石」が見えている 

 

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100円を入れてから 奥へ進むと 会いたかった巨石がドーンと 

カメラに収まらないサイズ 汗

 

人の姿はなく シーンとした空気の中 

御神体として祀られているのに グルリと回って 触れても良いという 

おおらかな御神体 

じっくりと ゆっくりと 時間を過ごさせていただいた 

 

「浮石」の不思議 

  

重さは推定500~700tと言われる謎の形をした「石の宝殿」別名「浮石」と呼ばれる巨石

 

高さ約5.5m 横約6.4m 縦約4.7mの直方体で 

背面に幅2.5m 高さ2.9m 奥行1.9mの三角の突起があり 

岩山を直に彫ったものといわれる 

 

左まわりで グルリと歩いてみた 

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写真で黒く写っている部分

幅約1.6m 深さ約30cmの溝が周囲に刻まれて池になっている  

(池の水は渇することない霊水と言い伝えられている) 

  

池に浮いているように見えるところから「浮石」と言わている 

 

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実際は 浮いているのではなく 底(中央部分)は岩盤と繋がっているようだ  

 

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(池を覗く)魚が居た 水面に映る巨石 

 

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見上げると 側面に切り込みがある 

 

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奥へ進むと ピラミッドのような出っ張りがあり 

これが どういう意味なのか 不思議  

 

反対に回ってみると  

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この出っ張りの下は キレイにカーブしている 

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反対側面にも 切り込みがある 

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三方を囲む岩壁を見上げると 

上から直彫りしたといわれるけど どれほどの労力だったのか! 

掘り出された岩の量だけでも想像を絶する  

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巨石は切り出し途中で放置されたものという説もあるらしいけど   

500~700tもの巨石を 何処へどうやって運ぶつもりだったのか 謎は深まる 

 

誰が 何のために? ワカラナイ 

途中で止めた理由は? ワカラナイ

そして いつからここにあるのか? 1300年以上前らしい 

 

諸説あり 真相は解明されていない 謎だらけの巨石 

 

山頂へ 

 

「石の宝殿」を上から見ることが出来る 

 

「霊岩」側から 岩を削った階段を登る 

途中から階段はなくなって フツウに岩ww 

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上から「石の宝殿」を見る

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土が溜まって 草木が生えていて 天面の形状はワカラナイ  

 

岩山をもう少し登って山頂へ 

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山頂は 平らに広がっていた 

 

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山頂からの景色 

反対側へ下りる(コッチの方は階段も手すりも整備されていた)

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どちらのコースにしても 雨上がりなど岩場が濡れていたら足元は危なそう 

もし行かれるなら お天気の日をオススメする☆(逆光で写真あきらめたけど山頂から淡路島まで望める)

   

歴史 

 

「播磨国風土記」の大国里の条 (715~730年前後編纂された書物)に

「原の南に造り石あり 形は屋のごとし 長さ二丈 広さ一丈五尺 高さもかくの如し 名号を大石という」 とある 

 

伝承では聖徳太子の時代(580年頃)に物部守屋が造ったという意味の記述もあるが 

聖徳太子の時代には 物部守屋は既に死亡しており 矛盾をはらむ記述となっていて 

8世紀より以前には造られていたと考えられる 

 

(1348年に書かれた)「峯相記(みねあいき)」では 

「天人が石で社を造ろうとしたが 夜明けまでに起こすことが出来ずに帰って行った」という記述があり これは人の手によるものではないとの伝承がある 

 

「播州石宝殿略縁起」には  

「神代の昔 大穴牟遅(おおあなむち)と少毘古那(すくなひこな)が 国土を治めるため出雲からこの地に至り 石の宮殿を造ろうとして一夜のうちに二丈六尺の石の宝殿を造ったが 阿賀の神の反乱を受け それを鎮圧するうちに夜が明けてしまい 宮殿は横倒しのまま起こすことが出来なかった 二神は 宮殿が未完成でもここに鎮まり国土を守ることを誓った」と書かれていて 

それ以来 「石之宝殿」「鎮の岩室(しずのいわや)」と伝わっている  

 

周辺

 

この辺り竜山石(たつやまいし)という凝灰岩の採石場が多くあり 古墳時代から 石切り場であった 

奈良や大阪にある古墳の石棺が この竜山石で作られている 

どうやって運んだのだろう?

 

(山頂から右手に見た)石切り場らしき削られた山肌 

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「日本三奇」

 

この「石の宝殿」と 仙台塩釜神社の「塩釜」と 宮崎県霧島神社の「天逆鉾」の三つは「日本三奇」と呼ばれている 

 

 

2014年10月 

「石の宝殿及び竜山石採石遺跡」として 国の史跡として指定された 

  

アクセス  

 

兵庫県高砂市阿弥陀町生石171 

JR山陽本線 宝殿(ほうでん)駅から徒歩25分  

(駅から西に約1.5km先の丘陵)

神社横に駐車場(無料)あり 

 

 

1300年以上前に誕生した 奇妙な形をした巨石 

「浮石」の謎は 謎のまま  

 

 

ご訪問ありがとうございました 

感謝☆ 

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追記 2018年10月28日  

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