無知の知ノート

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欲しいものは何か と聞かれたら 迷わず言う 

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きのうの14時28分 

 

パソコンしてたら 窓にコンと音がした 

 

んっ!? 

 

窓の外には 誰もいない  

 

にゃんずは 眠っている 

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にゃんずが気付かないほどの 小さな音だったけど 

 

なんか気になって 庭に出ると 

ケヤキのところに 鳥がいた 

 

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そばに行っても 逃げない 

 

クチバシをパクパクさせて 何か言ってるけど 声は出ない 

 

テレパシーを試みる 

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右肩が 痛いらしい 

 

「病院 行く?」 

 

 

 

庭でしゃがみ込んでいたら 

旦那さまが来て

 

「触るな!」と 

 

以前 心斎橋筋で ネズミと喋っていた時も 

「バイ菌持っていたら どうする」

同じように叱られた 

 

 

 

「右肩が痛いんだって」 

 

 

 

彼の提案で とりあえず 水と 

食べるかどうか分からないけど 雑穀を置いた   

  

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水の前で 固まったまま 飲む気配もない 

 

 

・・・どうしよう 

 

捕まえるには 一応手袋をして 

 

 

だけど 鳥かごが無い 

 

困った 

 

 

部屋に戻り 

ネットで 鳥専門病院を探してみた   

動物病院は近くにもたくさんあるけど 

鳥を診てくれる病院はというと 

 

15Km程先にあったが 

日曜日で休診 

 

・・・どうしよう 

 

 

 

「野生なんだから 仕方ないんじゃないか 放っておくしか」

 

「誰でも死ぬ時は 死ぬんだ」

 

「だけどコンって窓叩いて 助けを求めてココに来たんだよ」 

 

「いや たまたま トンビか何かに襲われて 

 ビックリして ココに落ちて来ただけ」

 

「そんなん 分かるん?」 

 

「そっちだって 鳥が右肩痛いって わかるん?」 

 

「だって そう言ったもん」 

 

 

もう少しで 夫婦喧嘩になるところだった 

 

 

 

彼の言う通りかもしれない 

 

私も 死ぬ時は ひとりで死にたい 

 

それがサダメなのだ 

 

 

 

だけど やっぱり 助けてあげたい 

 

静観は出来ない

 

 

 

 

 

 

いったん部屋に戻って   

 

窓から庭を見たら 

 

鳥は 居なくなっていた 

 

・・・飛んで行った!? 

 

庭に出て探したが もう居なかった 

 

 

結局 

いつも同じだ 助けてあげられない 

 

鹿のときも 犬のときも 助けてあげられなかった 

交通事故の野良猫の時も 病院に運んだけど 助からなかった


 

 

欲しいものは何か と聞かれたら 

迷わず言う  

癒しの超能力 欲しーーいっ! 

 

せめて 痛みを和らげる超能力 あればなぁ