無知の知ノート

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冷淡でエゴイストな自分に 気付いた

 

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ゆうべは気合いの入ったカミナリに ウットリ 

 

ベランダで カミナリライブ満喫していたかったけど 

深夜2時を過ぎて 横殴りの雨に断念 

 

全身ボトボトになってしまい  

シャワーを浴びて寝た 

 

 

朝 目覚めたら涙が流れていて 

久しぶりに 泣いた

亡くなった愛犬が 夢の中に来てくれた 

 

カミナリやパトカーの音に 近所の犬達が鳴き騒ぐ時でも 

まったく動じない 

優しくて 聞き分けよくて 度量のある犬だった 

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散歩に出かけて走る時には 思いっきりの躍動感で

ボールを隠したりして遊ぶ時には 根気よく付き合ってくれて 

彼女との思い出は尽きない  

 

 

晩年は腰の具合が悪く 

歩くためには布を胴にまわして

腰を持ち上げて補助しなければならないほど痛々しかったが 

 

そんな時でも声を出すことも無く 

いつも優しい目をしていた 

 

 

亡くなる一週間ほど前からは 食欲もほとんどなくなり 

大好きなチーズさえ 食べなくなっていた 

 

大型犬で12歳というのは寿命だったのかもしれないし  

後悔しても仕方が無いこともわかってる 

 

けれど 最後の日を思い出すたび 

自分のエゴが悲しすぎて 胸が痛くなる 

 

その日の朝 

 

「すぐ帰るからね お留守番しててね」 

 

チーズのカケラを口元に持っていくと 

私の目をじっと見つめながら 

ヒトカケラだけ 食べてくれた 

 

指先に触れた彼女の口は 驚くほど冷たくて 

別れの日が近いことを覚悟した 

 

彼女のそばに居てあげたかった 

 

でも私はその日 彼女を残して 出掛けた 

休むわけにはいかないイベントの日だった 

 

 

帰宅すると 彼女は冷たくなっていた 

 

きょうはまだ死んだりしない と勝手な言い聞かせをしていた自分が 

冷淡でエゴイストだと 気付いた 

 

 

もし今だったら どうするだろう 

 

自分が行かないことで多くの人に迷惑をかけてしまうとか 

そんな時 

私はやはり 出て行くだろう 

 

いっそのこと 冷淡をも後悔しない強靭な精神になれれば 

もう泣くこともないのだろうか  

 

 

当然 自分が死ぬ時 ひとりっきりでも文句ない 

だから許してほしいとは言えることではないのだけど 

 

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