出会いと別れの繰り返し 慣れっこだと思っていた
「来る者拒まず 去る者追わず」
出会いと別れの 私のルール
これは時に 冷たい人 と誤解される
けど
この姿勢を貫くことは
相手の為と 自分の為と思っている
去る者追わず と心しておく方が 悲しみも薄くなる
強くなった気になれる
引き止めて欲しい雰囲気の人には 軽く言葉をかけることもあるけど
所詮
人を思い通りに動かすことなんて 不可能なのだから
過去に一度だけ
ショックのあまり 立ち眩みしたことがあった
そう よくドラマなんかで
フ~~って 倒れ込む女性の場面あるでしょ アレ
あんなの絶対ウソだぁー あり得ない!大袈裟だよ!って思っていた
まさか 自分が体験してしまうなんて思ってもみなかった
毎年 12月になると
ダンス教室の子供たちへのプレゼントの買い出しに出掛ける
プレゼントって言っても たいしたものじゃなくて
だってね 50人分とかになると それなりの出費
100~500円程度の
例えば オモチャみたいな文具だったり オモシロデザインの
ソックスとかリストバンドやタオルだったりなのだけど
そんなものでも 子供たちは喜んでくれるし 楽しみにしてくれる
あの日
子供たちへのプレゼントを探して ショッピングカートを押し
店内をウロついていた
iPhoneが鳴った
中学生クラスの生徒からだった
「先生 今月いっぱいで退会させていただきます」
「えっ! そうなんだ 、、、わかった 残念だけど」
電話を切ってから しばらくボー然とし
ヘナヘナヘナ~と その場にヘタってしまった
カートを握っていなければ 倒れていたかもしれない
吐き気がした
こんな状況になってしまった自分に驚いて
頭の中はグルグルして
カートの中のプレゼントの山が 虚しさの塊に見えた
電話を掛けて来た中学2年の Aちゃん
小学3年で入会して来た頃は
ダンスに興味があるのかないのかよくわからないような
動きもイマイチの女の子だった
ジュニア教室を開設して 最初の月に入会してくれた子だった
高学年になってようやく 力強いキレも出来てきて
ダンスへの意欲も見え 中学生になってからはメキメキと上達し
選抜チームで ダンスコンテスト予選を通過して
決勝の大舞台にも出場したばかりだった
これからも教えてあげたいことが いっぱいあった
彼女の電話に
「何故? 」 というのは言わなかった
退会を告げるまでには イロイロ考えた結果だと思うから
ヘタってしまったには 他にも訳があった
同時期 退会が重なっていて
ムナシイ病に少し落ち込んでいた
教室で一番上手かったKちゃんも 去っていた
彼女は小1から 教室に来ていて
中学に上がる前にオーディションを通過して
エイベックス公式デビューを果たした
これは仕方ない 彼女の夢を応援するしかない
「これまで ずっとダンスを好きでいさせてくれて
ありがとうございました」
Kちゃんのお母さんの最後の言葉が 今も心に沁みこんでいる
先日 近所の百均ショップのレジで
「先生!」 と声をかけられ 「えっ!?」ってなった
マスクを取ったレジの女の子は Aちゃんだった
「先生 私です」
「うっわー久しぶり♪ 元気してる?」
高校3年生になったAちゃんは レジのバイトをしていた
大学進学は諦めて
高校卒業したら就職すると話してくれた
これまで どれだけの出会いと別れ 繰り返してきたのだろう
大学のダンスサークルで頑張っている子たちや
ダンサーを目指し頑張っている卒業生もいる
同じ空間で 同じ時間を過ごした日々のこと
楽しい かけがえのない思い出として
みんなの心に残っていてくれたら 嬉しい
ご訪問ありがとうございました
感謝☆