月の地下に広大な空間があるという確証
衛星に搭載されるカメラや分析機器など 最新技術の進歩は目覚ましく
次から次と 驚きの情報を私たちに届けてくれる
2017年9月
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の青山純一氏により
世界で初めて 月に大きな縦穴が3つ見つかったことが発表された
2017年10月18日
JAXAにより 月面地下に空洞があることの証拠が発表された
そして
2011年にNASAが打ち上げた 月探査衛星グレイルの分析により
その地下空洞は ニューヨークがすっぽりと入る大きさかもしれないと
研究者により推測されている
(こんなイメージ?)
実際にそれほど広大な地下空洞があるなら
将来の地下宇宙基地としての 期待も出来る
〇 月の地下空洞発見のキッカケ
2007年9月4日に種子島から打ち上げられた 月周回衛星「かぐや」
このマイクロバス程の大きさの「かぐや」に搭載された最新技術の数々
中でも 地形カメラが写した高解像度画像は鮮明で
クレーターの数を調べていたJAXAの青山純一氏は
周りのクレーターとは明らかに違う不思議な穴を見つけた
ふつうクレーターの底は見えているが その穴は真っ暗で
深い竪穴のようだった
クレータに見られるフチの盛り土が無く平らである点も
他のクレーターとは違っていた
不思議に思った青山氏は他にも無いかと探し
計3箇所に縦穴を見つけた
① マリウス丘
② 賢者の海(月の裏側)
③ 静かの海
静かの海の縦穴は アポロが着陸した場所から約300Kmのところで
直径が100mという大きなものだった
「かぐや」の後 アメリカの「ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)」が
新たに7つの縦穴を発見し 現在10か所が確認されている
〇 縦穴の正体は?
地球上で似た形状の縦穴といえば アイスランドに見られる
溶岩チューブ(溶岩洞窟)の天井に開いた穴
サラサラで粘り気の無い溶岩が 地下洞窟を作ることは知られている
溶岩が流れて天井が冷えて固まって 溶岩チューブが出来る
「かぐや」に搭載されていた電波で地層を調べる装置によるデータを解析したところ
溶岩チューブの証拠があることが 2017年10月18日 発表された
(想像図)絵ヘタ過ぎアシカラズ 汗
日本の月周回衛星「かぐや」による 縦穴と溶岩チューブの発見は
「月に関する研究の中で この10年間の最も興味深い成果」と 海外の宇宙学者からも評価された
月の表面温度は 昼は120℃ 夜はー170℃
隕石がぶつかると破片は飛び散り 放射線も降り注ぐ
過酷な月面環境に宇宙基地を作ることは難しくても
地下空間になら 基地建設も可能ではないだろうか?
探査技術の進歩で 新たな発見は これからもどんどん続く
ワクワクが止まらない♪
ご訪問ありがとうございました
感謝☆