無知の知ノート

知りたいコト 調べたコト 体験したコト ... and so on

私たちは「地球防衛プログラム」で守られている

 f:id:hentekomura:20190214184434j:plain

 

宇宙に興味を持って調べている時 いつも感動してしまうのは 

世界中の科学者や技術者やアマチュア天文愛好家など多くの人々の 

国境を超えた情熱がそこにあること  

 

例えば 

日頃気付かないでいるけれど 私たちは「地球防衛プログラム」で守られている 

 

宇宙防衛隊☆とか言ってしまえばアニメヒーローのようなイメージが沸くけれど 

まさに地球のヒーローのような人々が 世界中にいて 

人知れず根気よく 地球を守るために日々活動を続けている  

  

「地球防衛プログラム」が始まったキッカケ 

 

1998年にあった隕石衝突の可能性あり!というニュースで混乱が引き起こされたことで 結果衝突は無かったが NASAジェット推進研究所に特別部署が設置され  

小惑星情報の収集と 衝突確率の計算が主な任務となった 

 

設置から20年 地球近辺には約2万個の小惑星が確認され ちっちゃなものも含めると その数は100万個ともいわれる 

 

 

小惑星衝突回避がテーマの映画といえば

「アルマゲドン」主題歌も めちゃイイ♪ この5分だけで 泣けるww


I Don't Want To Miss A Thing Aerosmith アルマゲドン 【日本語字幕】.flv

 

 

「地球防衛プログラム」の必要性 

 

恐竜の時代が消滅した原因のひとつに隕石の衝突があることは よく知られている 

近年でも 2013年2月 ロシアに落下した隕石は直径20mほどだったが 衝撃波で割れて飛び散ったガラスなどで 1000人を超える負傷者が出たといわれる 

 

 

「地球防衛プログラム」の実績  

 

2018年6月 地球への衝突確率38%の小惑星が確認された 

最初にこの小惑星に気付いたのは アリゾナ州ツーソンにあるレモン山天文台 

レモン山天文台では 衝突の可能性のある危険な小惑星を日々観測している) 

 

発見された小惑星は「小惑星2018LA」と名付けられ 連絡を受けたNASAにより 

約8時間後 秒速8kmで地球に衝突すると計算された 

小惑星の明るさから その大きさは2~4mと推測 

 

「小惑星2018LA」は即座に世界中の研究者に情報発信され 

アリゾナ州ツーソンのレモン山天文台から引き継ぎ 

ハワイのハレアカラ天文台にあるアトラス望遠鏡で監視され 

その観測情報を受けて 再びNASAでは予想衝突地点を計算した 

 

サンフランシスコ リック天文台でも 宇宙空間から飛び込んで来るさまざまなサイズの天体を日々観測し 火球の突入角度から落下地点を割り出し調査をしている 

* 火球=小惑星が地球に衝突する時に見られる現象 

 

フィンランドにある火球観測を行うアマチュアグループ「フィンランド火球ネットワーク」 「小惑星2018LA」の予想衝突地点近くと推測される南アフリカへ情報を依頼し 

「火球を見た」という複数の証言を得て 落下地点を割り出す作業をし   

その詳細なデータはアフリカへ送られ 隕石発見に役立った 

 

ボツワナ大学 オカバンゴ研究所では 

アメリカから駆け付けた科学者と共に 現地捜索にあたり 

落下隕石の破片を収集することに成功した  

 

 

「地球防衛プログラム」の重要性

 

この2018年の「小惑星2018LA」は 小さなものだったため避難指示は出されなかったものの 世界中のプログラムに関わる人たちの協力で 落下地点を割り出し 隕石の破片を見つけ出せたことは プログラムの正確さと意義を証明するための重要な出来事だった 

  

 

「地球防衛プログラム」これから 

 

2018年12月 地球から1億2000万km離れた小惑星ベンヌに 

NASAが打ち上げた「探査機オシリスレックス」が接近し調査を続けている 

 

地球軌道を横切りながら430日ほどで太陽を廻る直径約500m小惑星ベンヌ 2180年9月に 衝突の可能性があるとされ もし衝突すれば大惨事となる 

 

 

対策として 考えられているのが「DARTミッション」

探査機を体当たりさせて人工的に軌道変更させようという案など 

軌道を変える技術習得を目的として 計画が練られている 

 

その試験的候補としてあがったのが  小惑星ディディモス 

f:id:hentekomura:20190214184552j:plain

大小二重連星で 小さい方に探査機をぶっつけて軌道を狂わせることで軌道を変えてみようという  

この計画は 2018年8月16日 NASAにより承認され 2022年打ち上げ予定 

 

ーーーーーーーーーーー

地道な観測と分析を基に 天体衝突の脅威に立ち向かう人々が 世界中に居る   

 

人類未来のためのヒーロー物語に思えてならないのは私だけかしらん? 

 

科学者や技術者やアマチュア天文愛好家など多くの人々の 

国境を超えた情熱で 私たちは守られている 

 

 

ご訪問ありがとうございました 

感謝☆ 

f:id:hentekomura:20190214184951j:plain