無知の知ノート

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当て逃げ車 深夜の追跡(足って本当にガクガク震えるんだね)   

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もうね 

気の強い女のレッテル 貼られるの覚悟だから  

書き留めておきたい カーチェイスした深夜のこと       

  

過去記事でも チラッと書いていたけど   

 www.rairi.xyz

 

結婚前  彼は薄給で 通帳残高はゼロ  

 

というのも  

出会う前の年に 自動車事故を起こしていて  

相手にも怪我がなかったことは運が良かったのだけど  

車は それ以来持っていなくて  

デートでは  いつも私が送り迎えしていたのだった 

 

 

 

その日も

彼を送って  帰り道   

 

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通行する車もほとんど無い 深夜の県道を運転中   

ドーンッ! 突然の衝撃 

 

横道から飛び出してきた車に 真横からぶつけられた  

 

絵ヘタだけど  こんな感じ  

(赤=相手の車 紫=私の車)

 

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コチラは本通りを走っていて 

100%悪いと自覚したその車は反対方向へ逃走!   

 

当て逃げ!?

卑怯モノォーーーと思った瞬間   

私はハンドルを回して Uターン  

追いかけた   

 

真っ暗な脇道に入ったり また本通に出たり 

逃げ回る車を見失わないよう 必死で追いかけた 

 

追跡時間は 

たぶん15分くらいのことだったと思うけど 

 

このまま追いかけていて良いものかどうか 

判断する間もないほど 

心臓のドキドキはハンパなくて

兎に角 追いかけることだけで必死だった  

 

雨が降り出してきて 

ワイパー早回しして 

なんだか映画のワンシーンみたいだと 自分を高揚させていた 

 

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クネクネとした細い道の住宅街に入って 

一瞬 見失った 

 

んっ!と 少しバックすると 

行き止まりの横道に いた! 

 

車のライトを消し 座席に身を隠す人の気配が見えた  

 

もう逃げられないように 

その車の後ろにつけて停車した 

 

雨の中 降りて行って 

運転席のガラスをコンコンした 

 

助手席の方へ 体を倒して隠れていた男が 

私を見るなり 起き上がってウィンドウを降ろし 

強気に怒鳴った 

 

「なんやーっ!」

 

服装 髪型 容貌が 

ヤっちゃん風のゴツイ男だった 

 

怯んではいられない 

 

「卑怯じゃないですか! 逃げるなんて」

 

「ナンジャ!文句あるんかっ!」

 

恐すぎる 

早々に引き上げなければ! 

 

「ナンバー控えさせていただきましたから!」

 

精一杯の捨てゼリフして 

車に戻り バックして その場を離れた 

 

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家までの20分ほど 

運転しながら 足がガクガク震えた 

 

アクセルとブレーキの間を移動させる足が 

太ももを手で押さえても 

別の生き物みたいに ガクガク動いていた  

 

追跡中は 大丈夫だったのに 

ゴツイ男に逆切れされた恐怖のせいか 

 

 

帰宅して 即 父に話して 

もう遅いから ということで 

翌日 

警察署へ事情を報告しに出掛けた 

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「事故したら すぐに来なきゃダメだよ」

 

まず 叱られた  

 

 

後日 

警察から連絡があって 

示談ということで 相手の全額負担で車は修理された 

 

再び会った時 菓子折りを持参したゴツイ男は 

ペコペコと平謝りで 

あの夜 怒鳴って威嚇した男とは別人のようだった 

 

追っかけ回された男も きっと恐かったんだ 

コンコンと窓を叩いたのが 女と見て 

むしろホッとして? 意気って怒鳴ってしまったに違いない 

 

それにしても 

再び会った男は 別人のようだった 

  

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反省は ある 

相手が極悪人でなくて 運が良かった 

 

次からは ナンバー確認したら 

車から降りるなんてことはしないで 

すぐに警察へ向かうことにする  

 

  

読んでくださりありがとうございました 

感謝☆