代行レッスンの仁義と 月が綺麗で 清々しかった夜
同業のダンスインストラクターTさんからLINEが入った
嫌な予感、、、
やっぱり、、、代行レッスンの依頼だった
彼からLINEが来るのは 決まって頼み事
「いつも急で悪いんですけど」
いつものパターンだ
そりゃぁね 風邪ひいて熱が出るのは
急なことだし それを理由に頼まれると 断り辛い
「今日の21:00からのレッスンなんですけど」
その時間帯 行けなくはないし
迷ったけど 「了解」と返信して 先日
車で40分程の 久しぶりのスポーツクラブへ出掛けた
代行レッスンは できれば行きたくない
どうして嫌なのかというと
レッスンを受けるメンバーさんたちは
担当インストラクターが気に入って
いつもそのレッスン受けているのだろうし
代行となると
「なぁんだ~」と ガッカリ感があったり
いつもの進め方と違って
動き辛い~みたいな表情されたり
とにかく
出来ることなら 代行レッスンは引き受けたくないっ
だけど
義理と人情で つい引き受けてしまう
フリーのイントラ同士 お互い様だしね
・・・ん? 私は彼に代行お願いしたコト 一度も無い
私 風邪ひいてレッスン休んだことが 一度も無い
” お互い様 ” でもないけど まっいいか 笑
頼まれて出掛けたクラブは
久しぶり過ぎて 妙に緊張してしまった
メンバーさんたちと同じロッカールームで
「きょうは 代行だってよーー」 と聞こえてくる
・・・とっとと仕事して 帰りたい
早めにスタジオに入って
音響やマイクの確認をする
久しぶり過ぎて 緊張が止まらない
振付けを頭の中で確認したり 靴紐を締め直したり
レッスン時間が近づいて
ゾロゾロと集まり始めたメンバーさんのひとりから 声を掛けられた
「お久しぶりです」
見覚えがある
以前にも 私の代行レッスンを受けてくれた女性だった
「わー お久しぶりです ダンス頑張ってらっしゃるんですねー♪」
嬉しかった
ダンスをずっと好きでいてくれて 嬉しかった
彼女と最初に出会ったのは 5年位前で
何度か私の代行レッスンを受けてくれている
レッスン終了後のロッカールームで
「どこへ行けば 先生のレッスン受けられますか?」と
尋ねてくれた女性だった
残念なことに それを伝えることは出来ない
代行の仁義 というか
行った先のメンバーに自分のレッスンを宣伝したり
メンバーさんを引き抜くなんてことは
私は 絶対にやらない
代行は代行の役目だけ キッチリとやればいいこと
Tさんも その辺を安心して私に代行を頼んでいたのかもしれない
レッスン終了後
「また先生のレッスンを受けたいです」と言ってくれた彼女
「次は いつ来られます?」
「さぁ、、、また来れるかどうかは、、、」
歯切れ悪い返事に
きっと 愛想無く思われたに違いないけど
心の中では ハグしたいほど嬉しかった
レッスンを終えて帰り道
月がスンゴク綺麗で 清々しかった
フロントガラス真正面に 大きな月
なんだか全てを 浄化しようとしているような
神々しい月明かり
代行引き受けてよかったぁ~ と思えた 綺麗な月の夜だった
ご訪問ありがとうございました
感謝☆