無知の知ノート

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誕生月の8月に 宝物のような約束を思い出した

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子供の頃 誕生日というと  

学校の友達には会えない夏休み期間中で  

毎年 何ら盛り上がりの無い寂しさがあった  

かと言って

「お誕生日会」なんてクスグッタイものは興味もないのだけど 

 

おとなになってからも 

お決まりのようにプレゼントを交換するという行事的なことは    

イラナイと思っていて  

 

祝いたい相手には あげたいモノをプレゼントするし 

それをお返ししなきゃなんて思わないで 受け取ってもらいたいし 

 

同じように思ってプレゼントされるなら 

それはほんとうに嬉しくて 心に残る 

 

 

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19歳の春 大阪から ひとり自転車旅に出た私は 

8月 北海道知床半島のウトロにいた 

 

町の人たちの暖かさが居心地良くて 1か月ほど 

アルバイトをしながら 住み込み滞在していた 

 

夜は観光ホテルでピアノを弾き 昼は 

(お湯が流れる滝で有名な)カムイワッカまでの 

バスガイドのマネゴトをした 

 

その頃のガイドのセリフを今も覚えているww  

 

「みなさま~ 右手をご覧くださいませ~ 

 ハート型をした葉っぱをご覧いただけますでしょうか~ 

 アレが またたびの樹でございます 

 昔 偉いお坊様が アノ木の実を食べて また旅をし また旅をし  

 またたびの樹と名付けられたと 言われております」  

 

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ウトロに滞在した8月のコト 今もイロイロ思い出す 

 

・ 海に潜って採れたてのウニの食べ方を教えてもらった 

 

  海岸の岩場で パッカーンと真っ二つに割ったウニは 

  フニフニとトゲがまだ動いていて 

  オレンジ色の脳みそみたいなのを見た時は 

  正直 ムリだ 食べれない と思った 

  

  見かねた地元の人が チュルンと指で取り出してくれて 

  ソレを口に入れた瞬間の 

  海水のショッパさと ウニの甘さの 絶妙な旨み!  

  

  いま寿司ネタで一番好きなのがウニになったのは

  あの日からかもしれない  

 

 

・ アイヌの人の木彫りに弟子入りしたかった 

 

  観光客相手に木彫りの実演をする店があって 

  そこのアイヌの男性は 1週間かけて彫った 

  「ピリカメノコ」をプレゼントしてくれた 

 

 

・ 漁師の凄さを 実感できた 

 

  船に乗せてもらう機会を得て 

  ウロコ飛び散る壮絶な「網起こし」を体験させてもらった 

 

  沖合で船のエンジントラブルがあった時には 

  漁船に女を乗せたりするからと 

  誘ってくれた漁師の青年が父親に叱られていたけど(汗) 

 

 

・ バイト仲間との思い出 

 

  無口な大学生Tくんが 

  オリジナルの手作りブローチを作ってくれた 

 

  彼からは ひと言も聞かなかったけど 

  そのブローチを仕上げるため火を使う際  

  店のガラス皿を土台にして 数枚割ってしまい  

  店主から叱られていたことを 後日知った(汗) 

 

  

みんなみんな 暖かくて優しかった 

 

ん? というか私 今ごろ気付くのだけど 

迷惑をかけてしまっていた? (汗)

 

 

ウトロでの一か月間は 

思い出いっぱいの20歳の誕生月になった  

 

 

「流氷みてけ」 

 

町を離れる日 

引き留めてくれた言葉も 暖かくて優しかった 

 

あのまま冬を越していたら 

ウトロ住人になっていたかも  

 

「流氷を見に またいつかキット来るよ」 

 

あの日の約束は まだ果たせていない  

 

 

あなたにも きっと あるでしょう? 

果たせていない約束の 幾つか 

 

心の奥にしっかりと記憶されている 

宝物のような 約束 

 

  

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