繰り返す「大量絶滅」の謎を解く鍵になるか「ネメシス論文」
近年の科学進歩にはワクワクする
宇宙探索においても
広域赤外線探査衛星WISE(ワイズ)など
その明瞭な画像解析によって これまでわからなかったものが次々と解明されている
それでも謎は まだまだ果てしない
今回は
未だ謎の「大量絶滅」と「ネメシス論文」の関係について備忘録しておきたい
「大量絶滅」と「ネメシス論文」
「大量絶滅」に関しては地殻変動による気候変動説など他にも考えられていて
「ネメシス論文」が「大量絶滅」を説明付けるかどうかは別にしても
とても興味深いので まとめてみた
〇「ネメシス論文」の発端となった古生物研究
過去2憶5000年にさかのぼり「大量絶滅」が起ったとされるのは
これまで 3回とされていた
① 約2億5000万年前 三葉虫など
② 約2億年前 マストドンサウルスなど両生類
③ 約6550万年前 ティラノサウルスや首長竜など恐竜
絶滅年代をグラフにするとこんな感じ
アメリカ オハイオ州 シンシナティ大学の古生物学者
ジャック・セプコスキ氏とデビット・ラウプ氏は
古生代の化石を使って「大量絶滅」の謎を解き明かそうとした
化石を綿密に調べた結果
1億2000万年前の アンモナイトや
9300万年前の 二枚貝やサンゴ など
「大量絶滅」は計12回 起っていたことを論文発表した
〇 古生物の絶滅年代
ここで注目したいのが
おおよそ2600万年ごとのピークで 「大量絶滅」が起こっている
この論文を受けて 発表されたのが
「ネメシス論文」
〇「ネメシス論文」
「太陽に未発見の伴星がある」というもの
このネメシスと名付けられた伴星が
オールトの雲に近づくことで重力が刺激し 彗星が降り注ぎ 「大量絶滅」を起こしたのではないかという仮説
1984年3月3日 「ネメシス会議」
物理学・地質学・古生物学・天文学の科学者たちが集まり 仮説を検討
1984年4月 「ネメシス論文」
「nature」誌に
物理学者リチャード・ムラー氏と3人の科学者によって
「ネメシス論文」が発表された
〇 伴星とは
多くの恒星は連星と考えられていて
暗くて小さい方を伴星と呼ぶ
例えば
おおよそ4.2光年のところにあり 太陽系から一番近い恒星と言われる赤色矮星のプロキシマ・ケンタウリは アルファ・ケンタウリの伴星
〇 オールトの雲とは
太陽系を球殻状に取り巻いていると考えられる仮想的天体群で
何らかの重力が影響して ここから彗星が降り注いで来ると考えられる
オールトの雲 イメージ図
(絵がヘタ過ぎて申し訳ないです 汗)
オレンジ色の中心点が太陽系でオールトの雲は半径1光年と考えられている
〇 太陽の伴星「ネメシス」
2600万年ごとのピークで 「大量絶滅」が起こっているなら
公転周期を2600万年とする「ネメシス」の軌道と質量が逆算できる
軌道は直径約2.8光年 質量は太陽の約10分の1
イメージ図
現在位置は このように最も離れていて 1300万年後に再び近づく
現在 「ネメシス」は発見されていない
〇 新たな惑星が 近年発見されている
例えば 2003年に発見され た小惑星セドナは
軌道半径816億km 冥王星の3倍以上も遠くを回る
この領域に小惑星が存在したことは 科学者にも予想外のことだった
2016年には 太陽系に9番目の小惑星があることが話題になった惑星X
暗くて発見されるのが難しいといわれる伴星
太陽の伴星「ネメシス」が発見される日は来るだろうか
んっ!
発見され「ネメシス論文」が立証されれば
1300万年後 地球は再び「大量絶滅」を迎えることになる!?
そのころ人類は
火星や他の惑星へ移住しているのだろうか
いや?
火星や月に移住したって
オールトの雲から彗星が降り注ぐなら安全とは言えない
1300万年後なら
太陽系どころか銀河系からもワープしているかもしれない
ハイッ 妄想はこの辺でっ 笑
ご訪問ありがとうございました
感謝☆