白色矮星シリウスB の発見とドゴン族の神話
アフリカ ドゴン族に語り継がれる宇宙創成の神話を知ってから
もう何年も ずっと心に引っかかったままだった
録画していてきのう見た”コズミックフロント”で
チラッと取り上げられていて 興味深かった
ドゴン族の神話のことは ちょっと後にするとして
ちょうど冬のこの時期 南の空に ひときわ明るく輝く星シリウスのこと
Sirius(シリウス)
肉眼で見える恒星として
ケンタウルス座α星の次に地球から近いシリウス(8.58光年先)
オリオンの三ツ星から伸ばしたところにあるシリウスは
「冬の大三角形」としても 見つけやすい
〇 シリウスBの発見
1844年 シリウスの動きが一定ではなく揺れ動いている(=星の固有運動)を調べていた ドイツの天文学者 フリードリッヒ・ベッセル(1784-1846)は
「重力を及ぼす見えない星が宇宙に存在しないとはいいきれないはずだ」と
シリウスに連星が存在することを予言した
1862年アメリカ 巨大望遠鏡を作り続けた職人だったアルバン・クラーク親子は 制作した47cm望遠鏡の確認をしていて シリウスの横に暗い星を発見した
発見された暗い星シリウスBは 当時の天文学に衝撃を与えるものだった
大きさ=地球ほど 重さ=太陽ほど
大きさと重さから密度を割り出すと 1㎤あたり1トンを超える
(地球上で最も密度の高い金属でも 1㎤あたり20g?)
星は いつかは燃え尽き暗い星になる
シリウスBは 白色矮星(はくしょくわいせい)だった
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〇 ドゴン族の神話
フランスの人類学者マルセル・グリオール(1898-1956)は
1930年代 アフリカ ドゴン族について調査していた
ドゴン族には語り継がれる神話があり
「神は 小さくて重い星ポ・ロトと 最も明るい星シギを作った」
長老が「あれが シギ」と指さした星は 夜空に輝くシリウスだった
小さくて重い星ポ・ロトとはシリウスBのことではないのか?!
近代の巨大望遠鏡でしか確認することのできなかった暗い星シリウスBのことを
ドゴン族は 何故 語り継いでこれたのか?
マルセル・グリオールのでっち上げ話だという人もいるようだけど
ドゴン族が語り継ぐ宇宙創成神話は他にも 知れば知るほど興味深い
ご訪問ありがとうございました
感謝☆