無知の知ノート

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むっちゃんの笑える霊体験と ラッキーアイテム

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新婚旅行は行かなくてもいいやと決めて 半年経った時に  

商店街のガラガラで ハワイ旅行が当たって 

結局 それが新婚旅行みたいなことになって  

 

その時に買ったキャリーバッグが   

むっちゃんに貸したまま  

 

結局 返してもらえなかった    

 

「返して」って言ったら   

 

「ワリィワリィ アレさ ラッキーアイテムなんだよね」 って

 

ハッ? 何 言ってんの? 

 

 

貸したキャリーバッグのお陰で 旅先(グアム)で 

いろいろとラッキーなことがあったらしい    

 

でもね 

 

いくらラッキーアイテムだとしても   

フツウ 借りたものは 返すでしょ 

 

 

返す気のない彼女のことは  

もうね 諦めたのだけど 

 

むっちゃんは どこまでも理解不能な子だ   

 

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インストラクター仲間だった むっちゃんは 

スタイル良くて カワイクて 

いい子なんだけど 誤解されやすいタイプ 

 

たとえば  

羞恥心というか ハジライというか そういう意識は薄めで 

 

ロッカールームでは すぐに スッポンポンになるので 

目のやり場に困った先輩が  

 「バスタオルくらい巻きなよ」って 

叱っても むっちゃんは気にしない様子  

 

仕事中は ゴムでまとめているロングヘアーを 

裸の胸の前に垂らして 

 

「ねぇ こうすれば見えないやんね」 って 

 

「いやいや 見えてるよ (下はいいわけ?)」

   

 

裸にソックスだけ履いて シャワー室に向かう姿が 

ちょっと理解不能だったけど 

 

みんなから変な子扱いされるむっちゃんのことを   

私は嫌いじゃなかった    

 

 

ある日 自宅に出る幽霊の話をしてくれた  

むっちゃんの霊体験は とても奇妙で 笑える  

 

トイレの便座に腰かけたとたん 痛みが走って 

ムカデにお尻を刺された! というぐらい 

むっちゃんの家の裏は すぐに山で 

  

その山側の窓に 男の幽霊がストーカーのように  

しょっちゅう顔をのぞかせるという 

 

パンチパーマのその幽霊を むっちゃんの家族は 

出るたびにみんなで ゆび指さして笑うのだとか 

 

なんて家族だ   

 

むっちゃんの家は 集合住宅の4階で  

窓から人が顔を出すのは不可能 

 

どう考えても幽霊なのだけど 

むっちゃんの家では 誰ひとり怖がらない  

 

出て来た幽霊も 拍子抜けしていたに違いない  

 

 

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突然イントラやめたむっちゃん

新しい仕事を始めて 月収が3倍になった  

 

彼氏も出来て 

その彼が パンチパーマではないけど 

顔が あの幽霊にそっくりなのだと話すむっちゃんは   

どこまでも理解不能な 不思議ちゃんだ   

 

 

その彼と同棲すると言って引っ越してから

会っていないけど  

きっと 幸せに暮らしていると思う  

 

 

貸したキャリーバッグを  

ラッキーアイテムだと思ってもらえて 

良かったなと いまは思っている 

 

 

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話しは変わるけど 

地球上の不思議スポットを 以前リストアップしていた   

 

いつか 不思議探検旅に出たいと思っていて 

 

その時には 

軽量で頑丈なキャリーバッグを買おうと思っている