最後の刺し子布巾と この時期開ける宝箱
母 手作りの 刺し子の布巾(ふきん)が 最後の1枚になった
生前に 3枚貰った布巾は ボロボロになるまで毎日使って
最後の1枚になった
「布巾なんだから 使ったらいいんだよ」
そう言っていた 母の声が聞こえる
とりあえず 最後の1枚 記念写真☆
母は 私と違って 手芸が得意だった
松笠編み?だったっけ かぎ針の編み方教わって
深緑色の毛糸で 大判のストール 編んだことあったけど
唯一 私の自信作ww
棒編みも 母から教わった
けど
彼のために編んだロングマフラーは
ピサの斜塔みたいに斜めにカーブしていて
「どうやったら こんな風に編めるのかしらん?」
首をかしげる母と 大爆笑の彼
編み物に向いていない自分に 気付いた
仕事に夢中になってからは 何年も
母と過ごす時間は あまり無かったように思う
たまにドライブに出掛けると
助手席で母は 決まって 言うのだった
「こうやって 隣に座っている時間が 何より幸せ」
いっしょに過ごす時間を もっと作ってほしいという
母の望みは 知っていた
けど
私はいつも 仕事に夢中で 忙しかった
ちょっと気が早いけど
クリスマスのオーナメントを飾ろう
” この時期 開ける宝箱 ” がある
母の手作りオーナメント
「これで毎年 いつまでも思い出してくれるでしょ?」
いたずらっぽく笑っていた母の企みは 大成功だ
母が亡くなってからも
毎年 母に語りかけるように 飾り付ける
ドアノブに引っ掛けたり 棚に立て掛けたり
地味な飾り付けだけど
毎年 早過ぎるクリスマスが
母の想い出と共に やって来る♪
読んでくださりありがとうございます
感謝☆