砂漠ライオンの生き延びる術と スケルトンコースト(骸骨海岸)
砂漠ライオンのことを知ったのは
確か6月頃のBSだった
もう3か月も経つというのに
その生きざまが 瞼に焼き付いて 忘れられない
過酷な砂漠で生きる砂漠ライオン
絶滅が危惧される中
逞しく生きるライオン家族を追った ドキュメンタリーだった
砂漠ライオンとは
生息地
ナミブ 砂漠
ナミビア共和国の大西洋側に位置する砂漠
南北 1,288km 東西幅 48km~161km
面積 約50,000km²
世界最古の砂漠と言われ
サン族の言葉で ナミブ=何もない という意味
絶滅が危惧される状況
近年 生息数は回復を見せ始めているとはいえ
1980年代のアフリカ大干ばつ以後
エサが乏しい中 家畜を襲ったため
住民たちが手当たり次第に銃殺し
一時期 ナミブ砂漠のライオンは姿を消してしまっていた
近年 GPS機能付きの首輪を装着して動向を追った結果
人間とのトラブルを起こすことなく行動していることから
住民側からも
ライオンを重要な観光資源とみなす動きが出てきて
両者の共存に 新たな希望が見え始めている
8頭のファミリーを追ったドキュメンタリー
8頭の中には
若い頃 家畜の牛を襲撃し
かろうじて銃殺を免れたメスライオンがいる
おばあちゃんライオンと 2頭の母親ライオンと
5頭のオスの子供たち
ドキュメンタリーでは その8頭の家族を
生物学者フリップ・スタンダー博士が追跡調査している
生き延びるには
3頭のメスライオンは互いに協力しながら
5頭のオスライオンを育て上げた
身を隠す場所も無い砂漠で
戦略的に獲物を倒す術を身に付けて
時には 大きなキリンにも飛び掛かる
そしてある日
家族のリーダーである おばあちゃんライオンが
怪我を負った
食べ物の乏しい砂漠で 生き延びるには
獲物を求めて 時には200kmも移動しなければならない
灼熱の砂漠を、、、過酷だ
怪我をしたからといって立ち止まることは許されない
歩き続ける最後尾で
おばあちゃんライオンは ついに 座り込んだ
先を歩いていた娘のメスライオンが 何度も振り返る
おばあちゃんライオンを見つめ その足を止めると
「グワァァァーーー」
おばあちゃんライオンの叫びは
「いいから行きなさい!」と 言ったかのようだった
別れの時だった
このワンシーンが 今も胸を締め付ける
振り返ることを諦め
7頭のライオンは 砂漠を歩き続けるのだった
残されたおばあちゃんライオンは
覚悟を決め 静かに横たわった
砂漠ライオンのこれから
気候変動の激しい砂漠では
干ばつによるエサの枯渇は避けられない
砂漠のライオンたちの生存を左右し
問題を解決すると見られるのが
スケルトンコースト(骸骨海岸)一帯に存在する
オットセイのコロニー
かつて ライオンはここをエサ場としていたが
姿を消していた20年間でその知識は失われてしまったという
彼らが次の干ばつを生き延びるためには
この豊富な獲物のコロニーに気付くことが
大きな鍵となりそう
スケルトン・コースト(骸骨海岸)
ガイコツ カイガン その名の通り
座礁船の残骸やら
クジラの巨大な骨やら
身元不明の人骨もいくつか見つかっている
パイレーツ オブ カリビアンな雰囲気ある Skeleton coast
いつか行ってみたい
Skeleton coast(骸骨海岸) 画像はコチラ
10万頭以上ものミナミアフリカオットセイのコロニーもある
追跡調査をドキュメントしたフリップ・スタンダー博士は
南アフリカに砂漠ライオンが定着する日が訪れることを
夢見ている
心に残るドキュメンタリーだった
最後まで読んでくださりありがとうございました
感謝☆