尊厳死は認められるべき と思う
死について語る時
重たい雰囲気になってしまうことには 違和感がある
亡くなった人たちの顔が浮かぶと 寂しい気持ちになることは否めないけど
死は誰もが迎えることで
考えておきたいのは その人らしく生きられなくなった時のこと
尊厳死を選択する権利について
日本でも もっと議論が進んで欲しいと思っている
尊厳死について語る資格があるとかどうとかのことでなく
明日の運命は誰にもワカラナイのだから
まずは自分のこととして 死の迎え方を考えてみた
運転免許証の裏に 臓器提供の意思を確認出来る欄がありますね
生きる人の役に立つなら~と思えば
まずは その意思表示もしておきたい
尊厳死について
尊厳死と安楽死の違いは
”尊厳死は 人間としての尊厳を保って死ぬこと
安楽死は 苦しまずに死ぬこと”
David Goodall 氏の場合
先日 104歳の科学者が尊厳死を選択し 亡くなった
詳しくは 上の2つのニュースを読んでいただきたいのだけど
104歳の David Goodall さんは
英国・米国・オーストラリアの大学で教鞭をとり
1979年引退後は 世界の生態系に関する学術書籍を編纂し
2016年には オーストラリア勲章を授与されている科学者
94歳で自立した生活が出来なくなったことを 人生の大きな転機として
「幸せではない 悲しいのは死ぬことを誰かに邪魔されること」と心情を語った
Goodall さんは 数週間前に自殺を試み 目が覚めると病院のベットにいて
自害危険があると判断され 精神鑑定を受けるまで退院させてもらえなかった
病院のそうした処遇を Goodall さんは「残酷」と形容し
「人に生きる目的がなくなっても 無理やり生きることを強いる」と訴える
オーストラリアでは 尊厳死は今のところ認められていない
(昨年オーストラリア・ビクトリア州は同国で初めて幇助による安楽死を認める州となったが 法の施行は2019年6月で 健全な心を持つ余命6か月未満の末期患者にしか適用されない)
Goodall さんは 末期の病魔に侵されているわけではない
しかし 尊厳死を望む彼は5月上旬 スイスに渡った
5月10日 致死量で満たした静脈注射の針を医師が Goodall さんの腕に刺し
投薬の開始は Goodall さん自らによる
死を迎える2日前
「他の国もスイスに続き 一定の条件を満たせば誰もがこうした施設を利用できるようにしてほしい」と語った
104歳のGoodall さんが 住み慣れたバースの自宅で安楽死出来たなら
もっと良かっただろう と思う
「自殺ツーリズム」
スイスでは1930年代から自殺幇助が合法とされている(積極的安楽死は違法)
これは 患者自身が自分の意思で服毒する限りは 医師が致死量の薬を処方することは合法ということ
しかも 実際に致死量の薬を服用する場合 医師はその場に居合わせる必要がない
末期患者がスイスに渡り 医師に薬を処方してもらい自殺するという
海外からの「自殺ツーリズム」が多く行われているという
安楽死・自殺幇助に関する世界各国の対応
世界的に消極的幇助(尊厳死)について 合法化しようとする動きはあるようだけど 法案提出には至っていない現状
・ 世界で一番最初に安楽死を合法化した国はオランダ
・ ベルギーでは 10年前から合法
・ アメリカでは バーモント州・ニューメキシコ州・オレゴン州・ワシントン州・モンタナ州の5つの州で合法
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1年前 こんなことを書いていた 「私は死に方に 夢を持っている」
この世は美しいもの 感動するもので満ち溢れている
一生懸命生きて その時が来れば 自分の意思で死を迎えたい
尊厳死は認められるべき と思っている
ご訪問ありがとうございました
感謝☆